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プライム経済リポート



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プライム経済レポート 4月号 「アップルiPad」


アップル社最新テクノロジーiPadが発売となった。iPhoneの大型版といってしまえばそれまでであるが、スクリーンが9.5インチと大型化したことによりコンピューターに近い機能となる。また電話機能はついていない。WiFi対応とWiFi/3G両対応の2タイプが発売される。
アップルユーザーからのブログを見ると、カメラがない、USBやSDなどのメモリーがない、ビデオでFlashをサポートしない、マルチタスクができないなどの欠点が発売前からすでに指摘されていることからみてもこの製品に対する期待度がただものではない証拠であると思われる。
アップルが先陣を切ったことにより、今後コンピューターの世界がタッチスクリーンを利用したタブレット型に変わり、立ち上げに時間がかからないフラッシュメモリーが主流になるともいわれ、いよいよモバイルコンピューターの時代となりそうである。もはやコンピューターという呼び方がふさわしいのかどうかわからない。

しかしiPadの影響はこれだけで終わらない。iPodがCD中心のミュージック業界をダウンロードベースに変えてしまったように、またiPhoneがアプリケーションの追加で携帯電話の常識を大きく変えてしまったように、iPadはコンピューターだけでなく我々のライフスタイルを大きく変えようとしている。家のリビングで新聞を読みながら、飽きたらテレビを見てメールをチェックしたり、料理のレシピを調べ、オンラインショッピングをするなんてことが、これ1台で手のひらに載せながらできる。同じことが通勤電車の中でもできる。

現在15万以上といわれるアプリケーションは基本的にiPod、iPhoneという3.5インチの小型スクリーンをベースに考えられたものであるが、iPadベースのアプリケーションが今後それを上回る数量でリリースされると考えられる。ビジネス用、プレゼン用、旅行用、ゲーム用、教育用、エンターテインメント用などもうすでにソフトデベロッパーが水面下で開発をしているといわれる。
ビデオ、テレビ、映画のコンテンツはいよいよVODが普及する可能性がある。家だけでなく、駅、空港、カフェと場所を選ばずビデオコンテンツが簡単に見られるようになる。これに関してテレビ放送局は比較的肯定的であるが、映画メーカーはコンテンツからの収入が減るのではという懸念からコンテンツ提供にはまだ否定的である。おそらく映画メーカーにある程度収入が約束されるビジネスモデルが確立されれば普及するだろう。

新聞社はここ数年広告収入と購読収入の両方が激減し、米国内の中小だけでなく大手新聞社が倒産の危機を迎えている。iPadに新聞記事を提供すれば新聞社にとって配達というコストがかからなくなるが、広告はiPad掲載しても今の収入を確保できないのではないかといった新たな課題が多く存在する。これもアップル効果と呼べるものではないかと思う。すなわちひとつの製品の登場によってこれまでのビジネスモデルが大きく変わってしまう、そのプレーヤーも入れ替わるという影響がIT業界だけではなく、新聞、映画、テレビ、出版、ゲームなど多くの業種に及ぶというこれまでにない現象が起きている。

中でも出版業界はその渦の真っ只中にある。アマゾン社、ソニー社、バーンズ&ノーブルズ社Eブックの登場で既存の書店のビジネスが奪われると恐れられる中で、今回最強のプレーヤーアップル社が書籍ビジネスにも参入することになる。出版社はEブックの企業にコンテンツを提供する代わりに収益分配を受け取る形で、ほぼミュージックと同じビジネス形態となる。すでに大手、中小にかかわらず米国出版業界はこの対策でパニック状態にある。
収入分配を低くしようとするEブック企業に対して必死で交渉しているが、デジタル化時代の大きな流れには逆らえない。
他のEブックに比べてiPadは専用機ではなくオールインワンであるため、書籍に限らずあらゆるタスクが可能というのが強みである。またミュージック同様アップルのユーザーインターフェイスはその使いやすさで他社を凌いでおり、オタクでなくても説明書を読まなくても簡単に利用できるというメリットは大きい。

このようにiPadの強さはそのハードウェアに限らず、そのアプリケーション、インターフェイス、ビジネスモデルにあるといえる。アプリケーションひとつとっても売り上げの30%をアップルが受け取ることになっており、またアップル社が認可しないとアップできない仕組みであるため基本的にアップル社がデベロッパーに対して自社ソースコードを公開し自由にアプリの開発を任せるといいながら実は同社が完璧にコントロールしている。それでも2年弱という短期に15万以上のiPhoneやiPod専用アプリが世の中に出ていること自体驚異的である。

おそらくアップル社CEOスティーブジョブズ氏が開発時点で創造もしなかったアプリやビジネスモデルが登場することになる。開発者の期待域をはるかに超えたものが生まれる、これこそ他の家電IT製品にはなかった現象であると思う。


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